インタビュー:ロサ・フラナリー(音楽開発責任者)

2020年6月18日インタビュー
話し手
ロサ・フラナリー:ミュージックジェネレーション・リーシュの音楽開発責任者
➖ミュージックジェネレーションとはどのような機関ですか?

ミュージックジェネレーションは、アイルランドの国立音楽教育プログラムで、子どもたちや若者たちに彼らのローカル地域で、高い質の手頃な価格の音楽教育を提供しています。
理念は、子どもたちと若者たちが幅広いジャンルの音楽に係わり合い、学校や放課後に、バンド、オーケストラ、アンサンブルにアクセスでき、楽器にアクセスできることです。

ミュージックジェネレーション・リーシュでの立場と仕事内容は何ですか?

私は音楽開発責任者です。日々のプログラムの運営管理をしています。また、若い音楽家たちへの機会の拡大と前進への道のりを発展させています。

ミュージックジェネレーション・リーシュでどのようなプログラムを実施していますか?

ミュージックジェネレーション・リーシュは、リーシュ州の学校やセンターで魅力的な音楽プログラムを実施しています。歌、オーケストラ、トラッド、スタンピード・ワールド・ドラム、障害をもつ子どもたちのための音楽プログラムであるミュージック・ボックス、ロック&ポップの6つのプログラムがあります。2012年の設立以来、ミュージックジェネレーション・リーシュは大規模な楽器のバンクに投資し、3500人以上の子どもたちと若者たちが現在ミュージックジェネレーション・リーシュのプログラムに参加しています。若者たちは公的基金から資金援助を受けた授業と楽器にアクセスでき、アンサンブル・メンバーシップ、マスタークラス、ワークショップ、コンサートへの出席とパフォーマンスも資金となっています。

現在アイルランドの11地域でプログラムが展開されているとのことですが、地域により力を入れているプログラムに特色はありますか?また、ミュージックジェネレーション・リーシュのプログラムの特色は何ですか?

実は現在アイルランドの26の地域で展開されています!ミュージックジェネレーションのプログラムに関して多くの素晴らしいことのうちのひとつは、それぞれの地域が特有のアイデンティティを持っていることです。計画は、ローカルのニーズに応えて発展させています。リーシュ州では、2012年設立の際はハープやパイプの楽器やチューターたちにアクセスできる環境はなかったのですが、私たちはイーリアン・パイプスとハープのプログラムに力を入れて発展させました。8年かけて私たちはハープとパイプの両楽器の優れた中心地を創ってきました!いかにミュージックジェネレーションのそれぞれの地域が特有のプログラムを発展させ、また、ミュージックジェネレーションのプログラムがもつ幾つかの共通点がパートナーシップを結ぶ大きな機会となることを見ていくことは大変興味深いです。私たちの若い音楽家たちと音楽チューターたちは他の地域とコラボレーションすることを大変好んでいます。例えば、私たちは現在ミュージックジェネレーション・ルースとミュージックジェネレーション・メイヨーとコラボレーションして、2021年ウェールズでの世界ハープ大会での演奏を目指しています。

1番思い出に残っているストーリーを、写真あるいは映像とともに教えてください。

選ぶのがとても難しいです!!多くの素晴らしいイベントやコンサートがありました!2016年はミュージックジェネレーション・リーシュにとって本当に素晴らしい年で、アイルランドでは1916年イースター蜂起百周年の年でした。私たちは「ニュー・ワーク・シリーズ」と呼ばれる3つの音楽作品を創作しました。それは本当に素晴らしいプロジェクトであり、コンサートでした!

アイルランドの現在の状況はどうですか?新型コロナウィルスのパンデミックにより以前通りプログラムを実施することは難しくなりましたか?(2020年6月18日インタビュー)

私たちがともに活動している音楽チューターたち、若い音楽家たち、彼らの家族、学校はとても柔軟です。私たちはこのパンデミックとロックダウンの間音楽プログラムを継続しています。ズームは音楽を教えるプラットフォームとして大変有用であることが分かりました。アンサンブルの場合は少しやりにくいですが、最善を尽くしています。また、若い音楽家たちが音楽演奏を継続できるよう、たくさんのオーディオやビデオのリソースを利用しています。私たちはたくさんの本当に大作のバーチャルビデオも作りました。それには日本の私たちの友人とのビデオも含まれていて、とても楽しいものになりました!ミュージックジェネレーション・リーシュ・ハープアンサンブルのディレクターであるシボーン・バクリーは、私たちのバーチャルミュージックビデオの鍵となっています!これはアイルランドの音楽が創造力を高める時間になっていると思います。そうは言っても、私たちはもうじきライブで音楽を演奏できることが大変待ち通しいです。

新型コロナウィルスのパンデミックの中、新しくスタートしたプログラムはありますか?

私たちはミュージックジェネレーション・リーシュ・トラッドオーケストラのメンバーシップをアイルランド全国の若者たちへと拡大し、大きな反響がありました。50人以上の新しいメンバーたちが加わり、現在20人ほどの若い音楽家たちからなるオーケストラとともに、ズーム上で実験的な多くの人数で活動しています。このオーケストラは、アコーディオン奏者・作曲家のMartin Tourishとコラボレーションし、新しい組曲を創作しています。いかに私たちがロックダウンを乗り越えて、多くのオンラインだけで出会った若者たちとコラボレーションして新しい音楽を創造しうるか、大変興味深いです。

音楽は従来face to faceの練習、コンサートが普通でしたが、現在どのようなコミュニケーションの工夫をしていますか?

はい、私たちの音楽家たちは普通face to faceで演奏します。ロックダウン以来、私たちのパフォーマンスは全て、音楽家たちがそれぞれの家で個別に演奏したり、家族とともに演奏したりして、ビデオに録音しています。次のフェーズがどのようになるか、音楽家たちがいかに互いにコミュニケーションをとるか、まだあまりはっきりとしていません。私たちは夏には屋外で演奏できることを願っています。

ミュージックジェネレーション・リーシュの今後の展望をお聞かせください。

今度の日本へのツアーは私たちの頭から離れません!!!2021年ウェールズでの世界ハープ大会での演奏もとても楽しみです。私たちはまた、2016年の作曲シリーズでの成功に続く「ニュー・ワーク・シリーズ2」も計画しています。スコットランド生まれで、アメリカを拠点にしているハープ奏者のMaeve Gilchristはハープオーケストラのために《White Horses》を作曲してくれ、第2弾はアコーディオン奏者Martin Tourishによる、トラッドオーケストラのための作曲は現在進行中です。新しい音楽の創作の委託は、ミュージックジェネレーション・リーシュにとって大変重要な仕事で、このことが若い音楽家たちの創造性を促進し、世界中の著名な音楽家たちとのコラボレーションの機会となっています!

日本のお客様にメッセージをお願いします。

私たちミュージックジェネレーション・リーシュ・ハープアンサンブルは日本のお客様と音楽を共有できる日本へのツアーを光栄に思っています。私たちが美しい国日本へ行き、たくさんの日本の音楽を聴き、真の文化交流の機会をもてることを願っています。このツアーは、最近のCovid-19による世界的混乱もあり、格別なものとなるでしょう。私たちはこれまで以上に自由に旅できること、互いに新しい文化と音楽を経験し共有できることに感謝します。

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